
春休み。東京の大学に通う
千代の実家は、新潟県の五泉市で古くから日本酒を造っている酒蔵「
だが家に帰ると、
飲んだくれて机に突っ伏したまま目を覚まさない。
そこに現れた、「酒造りの神」ことイチキシマヒメノミコト。
千代の母親は2年前に他界しており、
どうやら父親は、その時から酒造りの情熱を失って酔いつぶれていたらしい。
それが代々蔵で祭られていた、もう一人の「酒造りの神」コノハナサクヤに見咎められ、
呪いを受けたのではないか、とのこと。
原料となる酒米も、酒造りに使われることなく酒蔵に残ったまま。
このままでは農家への支払いも、お酒の出荷もままならず
多額の借金を抱え、倒産もありうる…。
父親を救い、崖っぷちの酒蔵を守るため、千代は戸惑いながらも
地元の神社で祭られている米の神、水の神、天狗をも巻き込みながら、
神様たちと、新潟の自然の力を存分に生かした、最高の酒造りを進めていく。