闇長姫メインイメージ
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UTOPIA 幻想ホラーアドベンチャーより
先に生まれていた、ゆいの物語。
実現できなかった未発表のストーリーを、声優×音楽×脚本が奏でる。ラボゲームスタジオ初の、オリジナルボイスドラマ。

2年前の夏。
かつてゲーム作品として構想を練り続けていたシナリオがあった。

「闇長姫」

それはのちに、フリーゲーム「UTOPIA 幻想ホラーアドベンチャー」
のベースとなる、太古の絶滅した海の生き物たちと、
命が終わりを迎えるとき、地底湖からやってくるという、少女の物語。

しかし、古代生物の演出などの難しさから、
そのままゲームとして作ることが難しく、
ドット絵ゲームとして表現できるシナリオに、修正する必要があった。
そうして生まれたのが、UTOPIA 幻想ホラーアドベンチャーだった。

本作「闇長姫」の物語は、UTOPIAの大元にあたるる存在。
団地で、おかあさんと暮らす少女、ゆい。
夜の街を泳いでいく、不思議な海の生き物たち。

ただ、生きていくという、幸せ。

それらはみんな、物語の中で、生き続けている。

あらすじ

灯篭流しの盆の夜。

静かな海のほとりの、小さな防波堤で、
ゆっくりと沖へ流れていく、幾つもの灯籠を眺める少女、ゆい。

ゆいは、波打ち際に何かぷかぷかと浮かぶものを見つける。
それは涼しげな金魚鉢に飾るような、陶器のような大きな浮き球だった。
だがその中には、見たことのない不思議な海の生き物の影が、
ゆらゆらと現れては消えるのだった。

ゆいはその浮き球をとても気に入り、拾い上げると、
お母さんの待っている団地へと走っていく。

すると浮き球の影は、次々と外へ漏れ出し、
太古のサメの祖先、ノコギリのような歯をもった
魚竜などに姿を変え、黒い大きな影となって、
悠々と夜の街へと泳いでいくのだった。

そのゆいの後ろに。
ゆいを追う、振袖姿の少女の影
闇長姫の姿があった。

ゆいと街並み

サンプルを視聴

*移動中等のスマホなどでは、収録中の細やかなサウンドが、騒音にかき消されてしまう恐れがあります。
静かな部屋で、ヘッドホンなどをお使いの上、ぜひ目を閉じてお楽しみください。

海の世界とは違う、慣れない自分自身の体に、よたよたと足をふらつかせながら。ゆいが進んでいった、裏路地へと入る。
その先に広がるのは、どこまでも続く大きなコンクリートの建物。
はじめて見る、人間の都会の街だった

どうしていいか分からず、あわてて浮き球を拾いあげようとする、ゆい。
だが闇長姫は、その浮き球の影に、何か黒いものがうごめいていることに気付く。 その黒い影は、すっと縦に伸びたかと思うと、背広を着た男の姿へと変わっていく。

見たこともない大きな魚の化け物が姿を現す。
それは闇長姫のほうを睨みつけ、
袖ごと腕を食いちぎろうとピラニアのように襲いかかる。

真っ暗な海の底で。この子――闇長姫を見た。
気が付くと俺は、まるで生まれる以前にそこにいたかのような、暖かな浮き球の中で、ずっと夢を見ていた。
ゆいが生まれてすぐ、妻と3人で暮らしていた、幸せだった頃のことを。

製品の特徴

パッケージイメージ

製品には、以下のデータが含まれています

mp3闇長姫-ボイスドラマ本編

ボイスドラマ本編です。mp3形式のオーディオデータです。

pdf闇長姫-台本

ボイスドラマ「闇長姫」の世界観をベースに装丁された、pdf形式のボイスドラマの台本です。
本台本を用いての朗読活動は、改変を含め、youtubeやニコニコ動画等で自由に行っていただけます。

html闇長姫-未公開・設定資料集

未公開のゲームグラフィック、開発段階の一部ゲームムービーを webデータに集約しています。
お使いの通常のブラウザがあれば、閲覧が可能です。

png闇長姫-イラストレーション

本製品のコンセプトとなる、闇長姫の高解像度イラストです。

*パッケージ画像はイメージです。
2016年現在、本製品は低価格でお求めいただける、デジタルダウンロード形式でのみの販売となっております。

ナレーション

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藍月なくる

声優、および音楽ユニット・Endorfin.のシンガーとして現在活躍中。 アーケード音楽ゲーム「crossbeats REV.」(株式会社カプコン)、「MUSECA」(コナミ デジタルエンタテインメント)へ、Endorfin.名義で楽曲を提供している。

> Twitter> Web Site> Endorfin. Official

ご本人からのコメント

初めまして、今回ナレーションを担当させていただいた、藍月なくると申します。
モノローグボイスドラマ「闇長姫」、物語をお楽しみいただくほかに、
海の街を舞台とした音声作品と言う事で、
波の音、水泡のぶくぶくとした音などの環境音にも癒される方も多いのではないかと思います。
是非、静かな場所で目を閉じながら、この非現実的な幻想世界に浸っていただけたら嬉しいです!

本作品にこめた想い

あかね

あなたは、フリーゲーム作品を探してこちらにお越しになったでしょうか?

もしくは、ニコニコ動画のゲーム実況を見てこちらに辿り着かれたでしょうか?

こんにちは。「UTOPIA 幻想ホラーアドベンチャー」等のゲーム作品を製作している、ラボゲームスタジオの晋太郎(しんたろう)です。

ゲームスタジオといっても、学生の頃から自分一人でやってきた趣味の延長で、決して大きなものではありません。

ですが、自分自身で、何か新しいものを創りたい! という強い気持ちで、今日まで10年やってきました。

今まで続けてこれたのは、なにより皆様の応援メッセージや、ブログや実況動画にて快くゲームを紹介してくれたことが、大きなエネルギーになったからです。

本当に、ありがとうございました。

ここからは、まず自分の近況と、本作「闇長姫」に込めた想いを、お話させてください。

あかね

私は今年(2016年現在)社会人5年目となり、先月、新しい仕事の道を求めて転職を行いました。しかしそれがきっかけで、今自分にとって、非常に苦しい日々を過ごしています。

満員電車、慣れない仕事、注意される日々、残業と疲労。

気づけば、これまで生きがいだったゲーム製作の時間もなくなり、だんだん自分の気持ちが落ち込んでいく感覚を覚えました。


「これで、本当によかったんだろうか…?」


そんな中、少しでも気持ちをリフレッシュしたくて、家の掃除をしていたところ、押入れに、古いノートの束を見つけました。

それは学生の頃から書きためていた、古いゲームのアイディア帳でした。

ただ懐かしくて、ページをめくっていくと、あるタイトルに、目に止まりました。

「闇長姫」

それは、ちょうど2年前にフリーゲームとして発表した「UTOPIA 幻想ホラーアドベンチャー」の構想に繋がる、大元のシナリオでした。

忙しい日々の中で忘れかけていた、自分が最も作品として完成させたかったストーリー。

他にも「神様症候群。」「MEMENTO」など、ノートにはずっと前から書きためていた、沢山のゲームのアイディアが、どんどん出てきました。

たくさんのノートを見て、ふと思いました。


「そういえば、自分はどうしてゲームを作ってきたんだろう?」

ゆいとあかね

初のフリーゲーム「不死鳥の棲む街」を制作したのは、大学の頃でした。

これは、今だから打ち明けられる話ですが。

当時自分は、学校でもいわゆる「話しかけ辛い変な奴」であり、それが原因で、周囲にとけこめないことがよくありました。

その大きな原因は自分にあり、人と円滑にコミュニケーションをとるのが、苦手だったのです。

そのためいつも「疎外感」を感じており、どうしうもなく孤独で、泣きたくなるような毎日を送っていました。今だから打ち明けられるのですが、決して、楽しい学校生活を送っていたわけではなかったのです。


誰とも分かり合えない、繋がり合えない。
でも、自分の中にある悲しみや喜びを、誰かと共有したくて、
なんとかその方法を見つけようと、もがいていました。


そんなある日、学校図書館にあった、あるコンピュータ雑誌の特集で、フリーゲーム雑誌の特集に目がとまりました。

「個人でも、ゲームを作れるなんて知らなかった」
「自分もいつか、こんな作品を作って、誰かに見てもらいたい…」

そう思ったのは、稚拙ながら自分が作ったゲームを世に出すことで、
「自分の気持ちを、誰かと共有できる」と思ったから。
自分の中の寂しさと、折り合いをつけられると思ったからです。

今思えば、なんとも唐突な出だしでしたが、
アルバイトで貯めたお金で、ツクールやお絵かきソフトを買い、
ホームページを立ち上げて、
なんとか「不死鳥の棲む街 第一章」を発表しました。

最初はなかなか見てみらえず、やっぱりダメかと思ったものの、少しずつ目にとまるようになり、やがて色々な人が、「楽しかったよ」掲示板でメッセージをくれたこと。

そのことに、本当に、とてつもない喜びを感じたのです。

ゆい

あれから10年。
本作、ボイスドラマ「闇長姫」においても、今でも変わらず、その想いがあります。

ゆい。ゆいのお母さん。そして今回登場する、闇長姫という少女。

彼女たちはみんな、物語の中でも決して順風満帆の人生ということはなく、現実の私達のように、いろいろな問題や不安の中で、なんとか希望を探して今日を生きています。

UTOPIAでは描ききれなかった、ゆい達のことについて。

そして、「闇長姫」という、ゆいを追う不思議な存在。

目をつぶれば、まぶたの裏にキャラクター達を見ることができるような。耳をすませば、海へ飛び込むように、非日常の幻想世界へと潜っていけるような。

ゲームとはまた違った楽しさのある、エンターテイメントを作りたい。

そして作品を楽しんでくれるあなたにとっても、 これから現実世界で直面していく、寂しさや苦しさに立ち向かっていくためのパワーを、少しでも得られる作品にしたい。

それはものすごく難しい事ですが、自分自身の毎日が辛い、今だからこそ、そういう強い意味をもった作品を目指していきたいと、心から思うのです。

ゆい

もし、本作「闇長姫」にご興味・ご質問などありましたら、
以下、製作者の晋太郎まで、お気軽にご連絡ください。
メール、もしくはtwitterにてご連絡いただけましたら、こちらから早めにお返事させていただけると思います。


メール:
createlab@hotmail.co.jp
twitter:
http://twitter.com/ShintaroLabo


今後とも、よろしくお願いいたします。
エンターテイメントが、あなたの人生を豊かにすることを願って。


ラボゲームスタジオ 晋太郎

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