島に行く、前の日の夜のことだった。
古い学生寮。
戦前より立てられた、古い家屋の中で、
しずるは次第に、悪夢とも現実ともつかない
恐ろしい現象に遭遇していく。
真綿で締め付けられるような、閉塞感。
家の中に蔓延る、異様な「空気」。
必死に何かを訴えている、張り紙。
延々と階下へと続いていく、苦痛にまみれた奇妙な廊下。
そこで遭遇する、学園に赴任したばかりの、若い頃の先生。
だが、そこには…