ストーリー


海沿いの田舎町。夏祭りの夜。

神社の屋台で金魚すくいをしていた少女、ゆいは
奇妙な金魚が、空から落ちてくるのを見つける。

その金魚は角が生えており、金魚すくいの水面でゆらゆらと死にかけていた。
金魚を袋に入れて持ち帰るゆい。帰路の途中、ゆいは山の中で黒い化け物達に襲われる。

化け物達は、ゆいが持つ死にかけの金魚めがけて襲い掛かるが、
突如、金魚は赤い⿁のような姿に変わり、化け物達を返り討ちにする。

その⿁の姿をした少女は、コトといった。

コトは、神様の世界では、鬼の腕っぷしを生かして警察として働いていたが、
ある事件をきっかけに同僚達から追われており、
瀕死の状態でこの世界に落ちてきたことを、ゆいに打ち明ける。

足に力が入らず、金魚の姿でしか生きられないコト。
ゆいは、化け物や警察兵からコトを守るため、
ひび割れた金魚鉢にコトを入れ、夜の町を走り始める。